別れたオトコと会う時は
『ハナ。向こうからジュース貰って来いよ。』


『あ…うん。』


『松田、お前は俺に酌してろ。』


『ちぇ…。』


そんなアイツと松田くんの会話を聞きながら、わたしは会場の隅に設置されたカウンターへと立ち上がった。





『スピーチ、よかったですよ。』


カウンターでジュースを受け取りながら、わたしはその声の方へ振り返る。


『ハナ先輩、お久しぶりです。』


昔、アイツのことを好きだった後輩の女の子だった。


『どうも、ありがとう…。』


わたしは驚きを隠せず、ぎこちない挨拶をした。




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