別れたオトコと会う時は

逃げ

次の日から三日間、会社を休んだ。


アイツに会う勇気が無かった。


向き合うことから逃げていた。


あの後、アイツは、


『…悪かった。』


と言った。


わたしは無言で首を振った。


『…オレ、サイテーだ。』


わたしはまた、首を振る。


『…帰る。』


送るよ、と言ったアイツに、


『一人で、帰る。』


と、泣きながら言った。


その時の、アイツの悲しそうな顔が目に焼き付いて、離れない。


なぜ、こんなふうになってしまったの?


わからなかった。


このまま消えてしまいたい一そう思いながら、繰り返し、泣いて過ごした。
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