ビターな彼氏の甘い誘惑
振り返ると、
あははと、呉羽部長は楽しそうに笑った。
あ。
私の知っている部長だ。
思わず見とれちゃう。
「そっか。そっか。ほっといて、ゴメンな??」
「べっ。
別に!!そんなんじゃっ」
「利理は、さみしがり屋だな。」
静かに、ふわりとほほ笑む呉羽部長は
どことなく、上司である海人部長と似てる。
呉羽部長は
ポンと私の頭を撫でてから、
「俺の声が聴きたかったのか?
電話がなくて
さみしかったの?」
耳元でささやくから、
お腹のあたりから、
なんか、ぐるぐるって熱くなる。
「あぅ。あのっ。」
口説かれるのとか、
甘い言葉とか、
経験ないわけじゃないのに、
焦って、言葉に詰まっちゃう。