ビターな彼氏の甘い誘惑

向かい合わせに
私と、和馬お兄ちゃん。


コーヒーと
昨夜、帰りながら買ったサンドイッチを軽くほおばる。

「泊めてあげたんだから、
 感謝してよね。」
「ははは。泊まってあげたんだから
 感謝しろよな。」

もーーっ。

結局、昨夜は
お兄ちゃんが選んだ彼女がどんなに美人で
どんなに優しいか、
すっごい のろけられながら、帰宅。


こっちは 
呉羽部長から全然連絡がないから
モヤモヤしてるのにぃ・・・


 何かありましたか?

って メッセージは入れたから
何かあれば、きっと連絡してくるはず。



「お兄ちゃん、いつまでいるの?」
「あぁ、明日までだな。
 あっちの業者と、
 こっちの部署との会議が夜まであるから…
 今日も泊まっていいか?」
「いいけど・・・。」
「あっ!連れ込むのか?
 連れ込むんだったら早めに連絡しろよ。
 どっかに泊まるし。」
「・・・大丈夫、だと思う。」

ちらりと
メッセージの新着を確かめて
また、ためいきが出ちゃった。

< 156 / 200 >

この作品をシェア

pagetop