私の王子様


−−−チャイムが鳴り、下校の時間になった。


あたしは教室の窓から正門を覗いてみた。


タロウの姿はない。


エ「姫、王子様は現れましたか?」


「エミ、からかわないでくれる?」


ア「うちらも一目間近で王子様を拝みたいなあ〜」


「…来ないかもね。あたしが何か困ってないと来れないんだってさ。」


エ「そうなの!?じゃあ雨でも降らないかな!?」


ア&ヒ「雨〜雨ぇ〜降れェ〜」


アイコとヒトミが怪しい動きで雨乞いを始めるとすぐに本当に雨が降り出した。

…。


「あんたら怪しい力持ってんの?」


エ「今日雨の予報でてたよ。」


ヒ「知ってたか。」


とりあえずタイミングはピッタリだった(笑)


< 39 / 206 >

この作品をシェア

pagetop