私の王子様



「ハルカは…何も気にしなくていいから、もっと僕を頼ってよ、ね?」


「タロウ…だけど、あたしタロウのこと何にも思い出せなくて…。ごめんね」


「僕は…ハルカの人生最大のピンチを救うまでは…絶対側にいるから安心して」


「うん…ありがとう」


人生最大のピンチ?


いつのこと?


ま、いっか。






…その時タロウが口にした、”人生最大のピンチを救うまでは”と言う言葉の意味を、その時もっと深く考えていれば…。
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