私の王子様
にやけたあたしの顔をエミが覗きこむ。
エ「あんた最近幸せボケしてない?」
「え?そんなこと…」
エ「靴下の色が左右で違うよ」
あたしの足元を指差す。
「あ゛っ…うそ!ボケてるかも」
エ「まだにやけてるよ」
「はは。だって幸せすぎて…」
ア「そりゃ二人の王子様でお手玉してたらねぇ」
ヒ「うらやましいっすね」
「誰がお手玉よ!つうかヒトミこそこないだのギャル男とはどーしたのよ?」
ヒ「えっ、普通に付き合ってるよ。まぁ王子様っつう顔じゃないからねぇ。あたしも3バカ先輩に呼び出しされるほどのイケメン彼氏がよかったなぁ?」
「世の中王子様ばかりが全てじゃないでしょ!アハハ」
エ「あんたが言える立場じゃないでしょ」
「アハハ」
何だか何を言われてからかわれても全然平気。幸せ過ぎてやっぱりボケてんのかな、あたし。
…幸せの絶頂の時こそ、それが崩れ落ちるのは案外簡単で…
でもあたしは何も考えずに、今の幸せを噛み締めていた。