私の王子様



にやけたあたしの顔をエミが覗きこむ。


エ「あんた最近幸せボケしてない?」


「え?そんなこと…」


エ「靴下の色が左右で違うよ」


あたしの足元を指差す。


「あ゛っ…うそ!ボケてるかも」


エ「まだにやけてるよ」


「はは。だって幸せすぎて…」


ア「そりゃ二人の王子様でお手玉してたらねぇ」


ヒ「うらやましいっすね」

「誰がお手玉よ!つうかヒトミこそこないだのギャル男とはどーしたのよ?」


ヒ「えっ、普通に付き合ってるよ。まぁ王子様っつう顔じゃないからねぇ。あたしも3バカ先輩に呼び出しされるほどのイケメン彼氏がよかったなぁ?」


「世の中王子様ばかりが全てじゃないでしょ!アハハ」


エ「あんたが言える立場じゃないでしょ」


「アハハ」


何だか何を言われてからかわれても全然平気。幸せ過ぎてやっぱりボケてんのかな、あたし。


…幸せの絶頂の時こそ、それが崩れ落ちるのは案外簡単で…


でもあたしは何も考えずに、今の幸せを噛み締めていた。


< 99 / 206 >

この作品をシェア

pagetop