僕

斉藤先生

翌日、僕は定刻に学校にいた。

どうやら不思議な事に雪の影響というものはうまく一日単位で区切る事ができるらしい。なんの障害、事件もなく僕は今学校にいる。

三年五組。

生徒の数は三十六人。

文系のクラスで男は十人、女は二十六人もいる。

なんて羨ましい場所なんだろうと思うかもしれない。

しかし僕は三年生が始まって三ヶ月、ほとんど女の子と絡む事はなかった。

なぜかというとそれは僕が類まれなる臆病者だったからだ。

急に話しかけられようものなら一気にパニック大恐慌だ。

だけど僕は人間観察だけは怠らないしっかり者である。たぶん周りからの僕の印象は・・

「ねぇねぇ・・・暗くないあの人？」だろう。
「ねぇねぇ・・・なんか暗い人うちのクラスにいなかった？」も悪くない。