17歳─恋のはじまり─
ドキドキと心臓が高鳴る。

千紗がゆっくりと
佐々木の元に近づいた。


ノートを見て、


「佐々木くん、ここ違うよ。これはね、こうするんだよ」


佐々木からシャープペンを
奪うとノートに書き込んだ。


「…へぇ、お前よく分かってんな」

「そりゃあたしだってテスト勉強してるし」

「お前ってバカっぽいのにな」

「な、何それ…」



確かにあたしは偉くはないけど、

でも成績は並くらいだし
馬鹿…ではないもん。


ムッと千紗の口が尖って
佐々木がはっ、と笑った。


「都築はさー、素直っていうか正直者だよな」

「…え?」

「初めて話した日も、今までも、今も、包み隠さず表に出すじゃん」

「…………」

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