お見合い結婚


自分がそんなにも
遼平のことを好きになってるなんて。。。


1度は振っておいて
また好きになるという
いい加減なあたし。


仕事を終えて
マンションへ帰宅した。


夕べはここで…
遼平と奈々子さんは…。


そんなことが頭を過る。




カチャーーー
わずかな時間差で
玄関が開いた。


「ただいま 帰ってたのか?」


「さっき帰ったところ」


「無断外泊しやがって!
連絡ぐらいはしろよな!」


「別にいいかと思ってね」


(別に気にしては無かったでしょ‼)


「どこへ泊まったんだ?」


実家・・・
って言えなかった。


「イチイチどこ泊まったとか
言わなくてもいいでしょ!」


素直になれないのがあたしの悪い癖。


「セルシオか?」


「そうよ!」


バカなあたし
正直に実家って言えばいいのに


何を見栄張ってるんだろ。。。


「プッ・・・」


「笑わないでくれる?
あの人と夢のような夜を
過ごしてきたんだから…
遼平の顔を見たら現実に
戻されちゃった感じ
あ~あ・・・」


ため息をついてみる。


「あっそう・・・それはそれは
どーもどーも
オレも夢のような夜だったなぁ~
あ~あ これが現実なんだよな」


遼平に言われ
勝手に傷つくあたし。


あたしは嘘だけど
遼平はほんとのことだものね
あの【しるし】


それを付けるぐらい
熱く盛り上がったということで。。。















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