お見合い結婚


それを付けた主は
聞かなくてもわかってる
きっと遼平。


夕べのことか。。。


だから あたしが何時に帰ろうが
帰るまいが 気にならなかったってことよね。


コソコソ会う必要なくない???


お互い好きならそれでいいじゃん
お母さんだって 前にそんなこと言ってたし。


それにあたしに払った結納金
奈々子さんちに 払うべきでしょ!


あのお金があると 奈々子さんち
どれだけ楽になるか!ってことだもの。


でも


嫌だ!!!


遼平が夕べこの人を
愛したなんて。。。
考えれば考えるほど
嫉妬心が大きく膨らんでしまう。


「ごめんなさい奈々子さん
3番の窓口に出してくれる?
ここで受けようと思ったんだけど
急な仕事が入ったんだよね」


なんて 大嘘をつく。


「ああ…手間取らせちゃって
ごめんなさい」


奈々子さんが 3番窓口へ
向かった姿を見てると
ここにある書類を 一切合切
ぶちまけたい気分になった。


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