ラジオドラマ
“はいはい・・・なんで、こんなヤツと契約しちゃったのかしら?”
・・・それは、運が悪いというしかないな・・・。
それにしても、俺が逆の立場だったら、絶対にキレているだろうな・・・。
悪魔に対してこんな言葉もおかしな気はするが・・・こいつもなんだかんだでいいやつだ。
「悪いな・・・礼は考えとくよ。」
“はいはい・・・期待してます。”
それだけ口にすると、シャーリーは遠くに飛び立って言った。
「下手をすれば・・・今のが、最後の別れか・・・。」
悠人は、シャーリーを眺めながら、ふらりとそんな言葉を口にする。
相手は、1000年前の文献にすらその名前を見ることが出来る吸血鬼。
策はあれど、成功する確率が高いわけではない。
・・・・・・・・・でも、やらざるを得ない。
吸血鬼と言う、恐るべき悪魔。
俺がこの国に呼び寄せた悪魔・・・。
倒せるのは、同じ悪魔の法を使うことが出来る魔術師のみ・・・。
この国で・・・この街で・・・誰の血も吸わせるものか・・・。
「毎回、毎回・・・損な役割だよな・・・。」
そんな言葉を口にしながらも、悠人の目に迷いはなかった。