至上最強の総長は私を愛しすぎている。~DARK NIGHT~Ⅰ
車は港へ向かっていた。
海沿いにある古いコンテナ埠頭。
いかにも暴走族が溜まるに相応しい場所に、あまり驚きはなかった。
――が。
細い道を通り抜け、開けたある一角のライトに目を細めた。
並ぶ無数のバイクや車。
それと同様の人の数。
「優月ちゃん、ここが灰雅の本部だよ」
旬がそう説明してくれる。
バイクのエンジンを吹かす人。
携帯で話してる人。
煙草を吸ってる人。
カラフルな頭たちが、2時間押しだというこの場で思い思いの時間を過ごしていた。
白い服を着た数人が、輪になって話をしているのが見えた。
「は、白衣…?」