Secret Lovers

「凛!りーん!!」

いつも通り、私は優子と桜ヶ丘公園で待ち合わせる。
でも、普段なら私の方が遅いのに、今日は優子が遅刻気味だった。

「おはよー!優子!どうしたの?寝坊?」
「えへへ、昨日、眠れなくて!」
「ん?今日、何かあるっけ?そんなに楽しみになること」
「あるよー!!そりゃあ、毎日!」

優子は随分と浮かれており、小学校からの付き合いの私には一瞬でピンときた。

「ははーん!あれでしょ?好きな人、出来たんでしょ!」
「え、凛、何で分かるの!?」
「分かるよ!親友だもん!」

私が笑って見せると、優子はいつものようにふんわりと笑った。
この笑顔で落ちない男はいないだろう。
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