赤と青の恋

「茜ちゃん、私もう来ないね」

「…」

「本当にごめんなさい」

瑞希は振り返って歩き出した。

「…あのさ、瑞希ちゃん…アオのサポート手伝って」

瑞希は茜の顔を見つめた。

「茜ちゃん!」

「良いの、アオのためだから」

「…」

「アオに全て思い出してほしいから…瑞希ちゃんのことは覚えていたの?」

「ううん」

「それじゃ、余りにも寂しいよね、楽しかったこととか、苦しかったこと全て思い出してほしいよね」

「それで最期はアオの気持ち知りたいよ」

「茜ちゃん、ありがとう、ありがとう」


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