赤と青の恋
知らない男子生徒の傘の中で楽しそうに笑顔で歩く茜の姿。
「茜…」
「アオー!ちょっと待って」
持っている傘を見ながら、
「アオ?もしかして迎えに来てくれたの?」
「ハァ?何言ってんの
全然違うし、早く送ってもらえば!?」
強い口調で言ってしまった
視線も合わせる事が出来なくて
素直じゃない俺…
「私ね青木くんに
バス停まで送ってもらうつもりでね
お願いしたの…そっか」
「茜…」
「そうだよね
私、自惚れてたかな」
「そうかもな」
「…じゃ帰るね」
茜はずぶ濡れになって
バス停まで走って行った。
我に返ったのは数秒後。
“俺は何言ってんの?"
「茜ー!」
俺は追いかけたが
タイミングが悪く
到着したバスに茜は乗り込んでしまった。
“終わった"
そう思った。