赤と青の恋
瑞希が俺の部屋に来るのは2年ぶり。
「瑞希やっぱり帰るか?」
「ううん」
「いいのか?」
「…うん」
“帰る"って言うのかと思った。
本当は、一人になりたかった。
俺が誘ったんだな…
自分で撒いた種
「碧…」
「あ…瑞希こっち」
瑞希をベッドに寝かせブラウスの釦を上から外した。
瑞希は目を瞑り俺のキスを受け止める。
愛のない行為が続き
切ない気持ちだけが2人を支配した。
「碧、帰るね」
「瑞希ごめん」
「ううん、碧のこと好きだから」
「でも俺は…」
「わかってる大丈夫だから、じゃ」
「…」
“ごめん俺、茜を裏切った
もう茜の前には現れないから"
俺は前の自分に戻った
ただ、それだけのこと