Candy House
「ノゾミちゃん!」

2人があたしに駆け寄ってきた。

「大丈夫か?

あのクソヤロー、1度ならず2度までもノゾミちゃんに危害をくわえようとしやがって!」

激昂している上野さんをよそに、あたしはドロボーに視線を向けた。

「何だこれは!?

前が見えねーぞ!?

おい、何とかしろ!?」

ドロボーはあっちをフラフラ、こっちをフラフラと酔っ払いのように足取りがおぼつかない。

それもそのはず。

ドロボーの視界を奪っているのは、
「デブ猫じゃん」

安部さんが言った。

昨日あたしたちのところへ荒らしにきた、あの白猫である。
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