Candy House
そうこうしていたら、
「あっ、ついたみたいだね」

家についていた。

「じゃあ、また」

「さようならー」

浅井さんと家の前で別れて中に入ろうとしたら、
「ぎゃっ!」

あたしは驚いた。

2人が目の前にいたからだ。

「今日は花屋の珍客と一緒だったんですね」

すねたような口調で言ったのは上野さんである。

「た、たまたま帰りが一緒だったんですよ…」

あたしは返した。

「何かされなかったか?

あいつ、結構チャラそうだし」

すでに後ろ姿が見えなくなった浅井さんに視線を向けたのは安部さんである。
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