『エレベーター』from The Eleveter
「ならいい。クソ野郎が。」警察署長は吐き捨てる様に言った。

リック・ハワードは、あまりの恐怖にただ下で滑っている怪物達を静かに眺めているだけだった。


それから、2人の間に沈黙が続いた。


「さて、リック坊やもういいだろう。」署長が沈黙を破り言った。「もう帰してやる。」
「・・・・・。」リック・ハワードは何も返す事が出来ない。

「そうだ!それでいいっ!」署長が歓喜の雄叫びをした。

そう言うなり署長は、手から杖を出現させ−杖の上部にはクリスタルの頭蓋骨の様なオブジェが付いている−何やら聞きとれない呪文の様なものを唱えだした。「⊂∪∩∧∨≡≪∫√」その時だった。クリスタルの頭蓋骨のポッカリ開いた瞳から、現実世界の時に署長の額縁の周りから出た光が溢れ出した。

「うわーーーっ!」

光は、リック・ハワードを包み込んだ。


(いいか、この事を他人に話てみろ、貴様は、あの愚かな者達、いや、更に恐ろしい地獄を見せてやる!リック坊や、分かったかっーーーー!!!!)光に包まれ意識朦朧とした中でリック・ハワードの頭の中に響き渡った。威厳に満ちたその声に、奴隷の様に(はい。)と思った。
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