永久に愛を誓う
唯一の女隊士

「と、いうわけで、今日から組の医者となる上野千花だ。」
「よろしくお願いします。」

みんなの好機の目が痛い。
私の席は斎藤さんと原田さんの間だ。

「斎藤さん、今日からお部屋にお邪魔になります。よろしくお願いします!」
私が声をかけると、
「こちらこそよろしく頼む。」
と、律儀な返事が返ってきた。
「斎藤の無口で面白くない性格に飽きたらいつでも俺のとこに来いよ!」
原田さんが綺麗な笑顔で言う。
あははと私は笑ってごまかす。こうして落ち着いてみると、イケメンばかりだなぁ。と思う。

でも、千花もその中で負けず劣らずだ。

背は高めで、平助より少し高い。黒い髪は肩に付くくらいで今は後ろで低い位置にお団子にしている。白い肌に、きりっとして黒く猫のような目。服装は、来たときは浴衣だったが、動きづらいため、袴を借りて着替えた。

そんな千花を厭らしい目で見ている隊士がいたことを本人は全く気づかなかった。
幹部の何人かはこれに気づき、面倒なことにならなければいいと土方は小さく息をついた。
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