永久に愛を誓う

夕餉も終わり、斎藤さんと一緒に部屋に帰る。
部屋にはもう布団が敷いてあった。が、

「斎藤さん。こんなに布団離さなくても。」
ほぼ部屋の端と端くらい離れて布団が敷いてある。
「いや。仮にも男と女なのだからこれくらい離れねば…。はっ!な、何か衝立のようなもので区切った方がよいか?」
冷静な顔をして慌てふためく彼の姿に私は思わずふふっと笑ってしまった。

私の笑い声に気づくと彼はほんのり赤い顔で不機嫌そうな顔をした。

私は布団に近づき、二つの布団を近づける。
「これくらいは近くないと何かあったとき私は斬り殺されてしまいます。私の身を守ってもらうためにもこの位近くにいてください。」
「承知した。」
まだ赤い顔のまま斎藤さんは答えた。

この夜斎藤があまり眠れなかったことを千花は知らない。
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