too cute(可愛すぎる)
「では我が課の救世主の早瀬さんから一言お願いします」


調子が良い原口さんが会を進める。


「えーっと、ご紹介に預かりました早瀬です」


パチパチッと拍手が起き恥ずかしくなる。


「今日はこのような場を開いて頂きましてありがとうございます。営業二課の救世主なんて大層な事は出来ませんが皆さんの足を引っ張る事がないよう頑張ります」


パチパチッと拍手が再び起き軽く礼をして座る。


営業二課の全員の七名が参加。


「早瀬さんが来てくれて助かった。私、数字が苦手で前野さんに任せっきりだったから」


唯一の女性社員の山崎さんが隣に座り話しかけてきた。


「課長ー、人事に言って原口君と早瀬さん交換してもらえるようになりませんかね?」


「出た出た、山崎さんの俺イジメ」


場がドッと笑いに包まれる。


「課長、山崎さんと交換して下さいよ。
課に早瀬さん来てからパーッとパッーと華やかになりましたもんね」


山崎さんに負けじと原口さんも口を開く。


その時、山崎さんが枝豆を原口さんに投げた。
驚いて見ていた私に


「山崎さんと原口のいつもの光景だから。
気にすんな」


斜め前に座ってた本宮が私に笑いながら教えてくれた。


「山崎さんも原口も早瀬さんもうちの課にとっては大事な人材だ。なぁー、主任」


「そうですね。原口、良かったな大事な人材に入れてもらえて」


「主任までー。俺イジメないで下さいよー」


再び、場が笑いに包まれた。








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