杉浦くんの手と私の手。
私は窓の外から机の上に目線を変える。
きっとノートの端を破ったであろう白い紙が、雑に二つ折りにされて置かれていた。
私はその紙を静かに開く。
『キヨ、3番の問題間違えてんぞ!!』
緑色のペンで少し大きくて、でも綺麗な字で書かれてあった。
私はチラッと隣を見る。
すると寝癖みたいなふわふわした黒髪を揺らしながら、緑色のペンを握った男の子がニカッと笑った。
杉浦光(スギウラヒカリ)。
転校して来た私に1番最初に話しかけてくれた男の子。
そして私がクラスに馴染めるように、手伝ってくれた男の子。
杉浦君はその名の通り、太陽が光っているような明るい笑顔を私に見せる。
私もつられて微笑みながら、オレンジ色のペンを筆箱から取り出す。
そしてさっき杉浦くんがくれた手紙のしたの方に、『ありがとう』っと書いて杉浦くんの机にポーンっと放った。
きっとノートの端を破ったであろう白い紙が、雑に二つ折りにされて置かれていた。
私はその紙を静かに開く。
『キヨ、3番の問題間違えてんぞ!!』
緑色のペンで少し大きくて、でも綺麗な字で書かれてあった。
私はチラッと隣を見る。
すると寝癖みたいなふわふわした黒髪を揺らしながら、緑色のペンを握った男の子がニカッと笑った。
杉浦光(スギウラヒカリ)。
転校して来た私に1番最初に話しかけてくれた男の子。
そして私がクラスに馴染めるように、手伝ってくれた男の子。
杉浦君はその名の通り、太陽が光っているような明るい笑顔を私に見せる。
私もつられて微笑みながら、オレンジ色のペンを筆箱から取り出す。
そしてさっき杉浦くんがくれた手紙のしたの方に、『ありがとう』っと書いて杉浦くんの机にポーンっと放った。