君に咲く花火
「そう、良かった。楽しい休暇をな」

「はい、いろいろありがとうございました」

ぺこりと頭をさげると、由衣さんは手をふって軽やかに歩いて行った。

なんか、かわいらしくて、素敵な人だったなぁ。

「ふぅ。お姉ちゃん来てるのかな・・・」

ようやく流れてきたスーツケースを受け取ると、私もゴロゴロとそれを押しながら歩いてゆく。

この空港は、日本とバンコクのよりもかなり小規模なもので、あっという間に出口にたどり着いてしまった。

キョロキョロと見回していると、肌の黒いタイ人らしき数人がバッと近寄ってきて、なにか口々に叫んできた。

「な、なになに?」
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