ALIVE
「んっ…」
頭が痛い。カーテンから眩しく光が差し込む。

夢か…。

私はいつものように起床後すぐに飲む薬を口に入れた。水を流し込むのに少し時間がかかり、口の中が苦い。
イライラしながらも、ベッドから起き上がる。そして、中途半端な宿題を終わらせ…また、ベッドへ戻る。
今日は、学校に行く気しないなぁ…。

おばあちゃんがノックもなしに部屋へ入ってくる。
「レミ、時間よ!起きなさい!」
怒鳴り声をあげる。もう慣れたこの怒鳴り声。
イライラさせる存在でしかない。私は寝たフリを続ける。
意地でも学校いかねぇ。おばあちゃんは呆れたようにドアを開けっ放しで出て行く。それもまた、イライラさせる。重たい体を起こして、思いきりドアを閉める。

ドンッ。

鈍い音が家中に響く。
< 2 / 8 >

この作品をシェア

pagetop