命預けます・・・あなたに・・・。
事情を話すと、
母親の親戚の理事長を頼り、
今の職業をしているが、
これから夏が来ると、
ある意味・・大変だ・・・。


俺の背中には
竜と虎が描かれている。


20歳の成人式を終えて直ぐに、
彫士に頼んで彫ってもらった。


かなり痛かったが、
俺で俺は裏社会の人間として、
生きていく決心をしたんだ。


俺は親や兄貴の前で、
彫ってもらった背中を見せると、
背中に一升瓶の酒をかけた。


「立派な跡継ぎだ。」と親父が。


「・・・・」何も言わず見つめる母親が。


「表は俺がしっかり守る。
お前はしっかり裏を守ってくれと。」

目を真っ赤にさせる兄貴。


4人がそのまま何時間も、
黙ってままでいた。


それだけ・・・
俺の決心を皆が
俺が苦しい決断をしたのだと、
考えていたからであろう・・・。
< 6 / 30 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop