陽の当たる場所
今までのことを春紀に全て話した。
「俺さ…穂花と別れたほうが良いのかな…?こんな体じゃ…あいつを幸せにできないだろ…?」
「てめぇ…」
春紀に胸ぐらを掴まれる。
こんなこと初めてだ。
春紀は優しい奴だったからこんなことしたのも見たことがない。
「てめぇなぁ⁉︎そんなに泣くほど好きならそんなこ言うなよ⁉︎まだ治せるんだろ⁉︎なら治せよ‼︎‼︎穂花を幸せにしてやれよ‼︎」
…俺、泣いてたのか…。
あー、春紀に言われて初めて気づく。
「穂花なら…お前と別れるより‼︎ガンを治して結婚したほうが幸せなんだよ‼︎そんなこともわかんねぇのか⁉︎」
「…っ、わかってるよ‼︎わかってる…でも、怖いんだ…。穂花ならきっと助けてくれる…っ、でも、ある日捨てられた時とか…そんな日が来るんじゃねぇか…と思うと怖いんだ…‼︎それに…あいつに心配かけたくねぇんだよ…」
「…え?雄大…?」
その声を発したのは…