劣等審判
「何でも…出来るように…?」

「そう、だから、皆の思考を操ったり、

不老不死でいられたり、

千里眼が出来たり、

人を殺せたり…

授業に出ながら君らの様子をみたり、

赤色の封筒を辞書の間に挟んだり、

それをいいタイミングで落としたり、

メールを送ったり、

君の心の中を除いたり…

何でも出来るんだ

つまり…」

つまり、どういうことだ。

そんなことも叶えてくれるなら僕は。

「つまり、君らを見て操って、


楽しんでたってことだよ」

楽しまれていた?

皆で生死のかけた戦いをして、

それを楽しんでた?

許せない。


「どうだい?今の気持ちは」

分かっている癖にわざと聞く。

腹立たしい。

「許せなくって殺すとか、無理だから。

そんなこと考えないでね

そんなことしたら

殺しちゃうから…」

本気だった。殺される? 今までの努力が無駄になる? 嫌だ!!そんなの嫌だ!!せっかく生きれたのに!!

「じゃあ君に難しい質問をあたえるよ?


『君は生きたい?』」

その質問はあまりにも難しかった。
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