crazy black
向かった先は、裏庭。
クソ暑いのに、裏庭は影が冷んやりしてて気持ちが良かった。
ベンチに座った途端、カイがパンを俺に渡してきた。
「いらない」
「ダメだよ!食わねえと人間死ぬぞ!ほら!」
「そうよ!ただでさえいつも全然食べないんだから…ほんとにもう」
母親かよ、と毎回思う。
俺は、パンの値段を見てからその値段分の金をカイに渡した。
「まいどありー!」
「さんきゅーな…」
一応、礼を言っておく。
それから三人で喋りながら飯を食ってた。
まぁほとんどカイと七美の会話に相づち
うってるだけだったけど。