もう恋諦めました。
名前を呼ばれて、振り返った。

「よっ」

片手をあげて、
挨拶してくる崚行がいた。

うっと惜しい。

そう思って、
反応もせずまた、信号を見つめた。

「シカトか、だよな」

崚行は、そう言うと
私と同じように信号を見つめていた。
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