捕らわれる 〈課長と私〉 1
一度、離れたかと思ったら、またすぐに、
キスをしてきた。


それも、深い、深い口腔内を荒らすキス…。


壁に追いやられて、おまけに挟まれた状態で
いるので、身動きが取れない。


「う~ん」


課長の唇は、柔らかく、今まで、
経験したことがないとろけそうな甘いキスで、
思わず、声を出してしまった。


「気持ち良かった?」

仲田課長が、私の耳元で呟く。


仲田課長の低音ボイスに思わず、身震いを
してしまう。


確かに、仲田課長の言う通り
気持ちいいと思った自分がいた。


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