完璧上司は激甘主義!?
「悪い……気持ちは嬉しいが新のこと、そういう対象には見ることができない」

「……はい、分かりました」

俺の言葉にそう言葉を返してきたものの、新の目は潤んでいて、必死に涙を堪えているようにも見えた。

「ありがとうございました。……ちゃんと言ってくれて。……これからもいち部下としてご指導よろしくお願いします」

涙を堪え強がりとも取れる言葉に、胸が締め付けられてしまった。
女なら、ここで泣いても不自然ではない。
なのに泣かない彼女は、俺が思っていた以上に強い人間なのだと認識させられた。

「……あぁ。もちろんだ」

俺にとって新は、この先もずっと部下であることには変わりない。
一生懸命な彼女には、仕事を頑張ってもらいたいという気持ちもある。

「それと……もう今日みたいな抜き打ちチェックは大丈夫です!もう南課長の指導を仰がなくても、こうやって部屋を綺麗に保てますから」
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