完璧上司は激甘主義!?
そう言うと大高さんはより一層目を細め、困ったように笑うものだから胸をギュッと締め付けられてしまった。

「でも安心して下さい。僕はそこまで肉食系ではありませんので。……新さんと南さんがうまくいっていることくらい、ちゃんと分かっております。さっきはやましい気持ちが半分以上と言いましたが、残りはきっと自分自身でケジメをつけたかったんです。このドレスに新さんへの気持ちを全て詰め込めば、終われるのではないかと。いい加減この歳で片思いもマズイですしね」

笑っているのにどこか苦しそうに見える。

どうしてかな?……どうして大高さんは私なのだろう?
大高さんなら他にいくらでも素敵な人がいるはずなのに……。

ずっと締め付けられっぱなしの胸を押さえながら、思い切って聞いてみた。

「あの……どうして私なんですか?」

「――え?」

すると大高さんは目を見開き驚いた。

「だって大高さんなら、いくらでも他にお相手がいらっしゃいますよね?」

そうだよ。きっと女性の方が放っておかないはず。

「それに大高さんの目に私はどう映っているか分かりませんが、会社での私と、普段の私は全然違います!」

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