完璧上司は激甘主義!?
「まいった……」

「お疲れ様でした」

この日の夜――。
篤人さんは肉体的にも、そして精神的にも疲れ切った身体で部屋へとやってきた。

そんな篤人さんに珈琲を出し隣に座るものの、疲れ切った篤人さんにかける言葉が見つからない。
あの後、大変だった。……特に篤人さんが。

状況を理解した部長はそれはもう驚き続けたけれど、篤人さんの潔癖症は部長も知っており、部下に浮いた話がないことを密かに心配してくれていたらしく、大喜び状態。
挙句の果てに部署内に言いふらされちゃって、たった一日で社内中に噂は広まってしまった。

私も私でみんなから質問責めにあってしまい、多少疲れはしたけれど、嬉しくなかったわけじゃない。

でも、篤人さんに至ってはこんな形でバレてしまって嬉しくなかったかもしれない。
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