完璧上司は激甘主義!?
どれくらいの数のキスを落とされただろうか。
頭の中は既に篤人さんのことでいっぱいで、変わらず愛しそうに私を見つめる瞳が嬉しくて仕方ない。

「さっきも言ったけど、麻帆のことをそう簡単に嫌いになれないから。……それに俺と一緒にいるのに、素の自分を隠して欲しくない」

「篤人さん……」

嬉しい言葉に、せっかく止まったはずの涙がまた溢れそうになる。

好きな人がいて、その好きな人と想いが通じ合えて。
そしてダメな自分も含めてすべてを受け入れてくれる。

これってまるで奇跡のようだよね。
でも篤人さんの優しさにこのまま甘えていたら、私はきっとダメな人間になっちゃうよ。

「でも私、少しずつになってしまうかもしれないけど、ちゃんと直したいと思います。……自分のズボラさを」

篤人さんのようになるのは無理かもしれないけれど、人並みに家事ができる女にはなりたい。

決意を表明し、さぞ篤人さんも喜んでくれるだろうと思っていたものの、なぜか浮かない表情。

えっ!?どうして?私、なにもマズイことなんて言っていないよね?
そのはずなのに、大きな溜息まで吐かれてしまった。
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