完璧上司は激甘主義!?
なのに篤人さんはいまだに笑っている。
そしてそのまま私の腰に腕を回すと、グッと引き寄せた。

「分かっていないな、麻帆は。……俺が言いたいのは違う意味なんだけど?」

「え?」

違う意味??

するといつになく意地悪そうな表情を見せ、耳元でそっと囁いた。


「今だってこうやって女らしいことしてくれているだろう?……とくにベッドの中では」

「……っ!!」

ボンッと音が出るほど恥ずかしい言葉に、顔は一気に熱くなっていく。
でもそれは篤人さんを喜ばせるだけだったようだ。
まずます意地悪そうな顔をして、からかうようなキスをしてきた。

「こうやって俺にキスされている麻帆は、充分女だよ。……でもこれから少しでもやってくれるなら、やってもらおうかな?一緒に暮らし始めたら奥さんらしいこと」

「篤人さん……」

意地悪そうに、でもどこか嬉しそうに微笑む篤人さんにつられるように、いつの間にか笑ってしまっていた。
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