幼なじみ達の恋心

「ごっ....ごめん!」
「ってかキス?!ダメ!」









まゆは一気に顔が赤くなっている。








俺はわかっていた。
まゆが購買付近に居たことに。





だから俺はまゆに近付いた。


だけどまゆは俺に気付かず、勢い良く人混み入って行く。
そして人混みに押されバランス崩し
そのまま倒れそうになる。
だから俺は無我夢中でまゆの側まで走って
倒れるのを体当たりで止めた。






そして俺も身体のバランスが崩れ俺はまゆの下敷きになり倒れた。







なんとかまゆを守れて安堵した。




でもまゆはまだこの状況に気づいていない。







俺とまゆの距離はキスできそうな距離。








やべえ。
このまま抱きしめてやりたいし
キスしたくなる。








こんな気持ち今必死で抑える。









まゆは覚えていないんだろうなぁ。








もし、ここでキスしたら2度目のキスになる。










俺はまゆが交通事故にあったあの日
まゆはしばらく意識が戻らなかった。












そんな時、病院で寝ているまゆに
ある言葉を言って俺は誓いのファーストキスをした。











「っで、まゆは昼飯買いに来たんだろ?」










「うん。お弁当忘れたからパンを買いに。」









「ホラ。やるよ!」









そう言ってまゆにパンを渡した。









「えっ!?ダメだよ!」

「私がもらったら斗真の分無くなっちゃう。」







「俺の分はまだ2つあるからいいんだよ。」







「ありがとう斗真。」
「じゃ、せめてパン代だけでも受け取って。」





そう言ってまゆはポケットから財布を
取り出そうとした。







「金なんていいって。」

「素直にパン貰らっとけ。」







「……。」






まゆは固まっていた。
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