LOVEPAIN⑤



ナツキのお母さんは、

大きな皿に盛られた野菜を沸騰した鍋に移して行く




「母ちゃん、俺するから」



「いいの、いいの」


お母さんはナツキに代わる事なく、
野菜を鍋に入れて行く




「――こういうのって、お前がすんじゃないの」


聞こえるか聞こえないか分からないくらい小さな声で、

ボソリとそう駄目出しされた




「あ、お母さん!
私が代わります!」



「いいの。
もう終わったから」


皿をテーブルに置き、
ウフフと笑っている




もし、これが私が思い描いていたようなナツキの母親だったら、

小言を言われていたかもしれない



最近の若い子はどうとか……





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