【完】私なりの愛のカタチ。
その日の放課後、
私はまつりのバレーの練習を
見に行った後、忘れ物に気付き、
教室に取りに戻った。
「もう、なんで忘れるかな…!」
明日提出しなければならない
課題のプリントを
教室の机に置きっぱなしにしていた。
「…はぁあった…よかった。」
「…あれ?愛ちゃん?」
「わあ!由奈ちゃん!
どうして2年生の教室に!?」
廊下側の窓から顔を出した
由奈ちゃんにそう尋ねた。
「なんか、卒業に近づいてきて、
寂しくなったから
学内巡りしてたのよ!」
由奈ちゃんはちょっと切なそうにそう言う。