【完】私なりの愛のカタチ。




私は軽く涙を拭いて病室に入った。



「かっこよかったよ……圭ちゃん。
かっこ悪くなんてなかった…よ」



「愛………聞いてたのか?」



「うん…ごめんね。聞くつもりはなかったんだけど……
わ、私帰るね…」




私は花瓶を元の位置に戻して
カバンを持ち、
病室を飛び出した。




後ろから圭ちゃんとガク先輩が
私の名前を呼ぶのが聞こえた気がした。






< 77 / 256 >

この作品をシェア

pagetop