【完】私なりの愛のカタチ。






「…ごめんよー!!華っ!」


「まつり…落ち込まないで。」



私達の学校は一回戦で敗退した。




二人は落ち込んでいた。


きっと、ここにお姉ちゃんがいたら
もっと大変だったんだろうな。

なんて。



お姉ちゃんは負けず嫌いだから
負けると泣き虫に変貌する。


だから…大変だったんだろうな
ってそう思う。



「由奈ちゃん、お姉ちゃんは
頑張ったよって言ってくれると思います。」


「ありがとう……愛ちゃんー!」


「ぐふっ!苦しっ由奈ちゃんっ!」



力いっぱい抱きしめる
由奈ちゃんの腕は小刻みに
震えていたような気がした。



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