窓際の王子
先生がドアを閉じると、タイミングよく授業の始まりを告げるチャイムが鳴る。
「きりーつ」
……隼人に彼女
今も会いに行ってるのか?
なんで俺に言ってくんねーの。
隼人に見初められるとかどんな女だよ。
一方的にあこがれてるけどさ、友達になりたいと思ったのは本気だし。
なんでも話してほしいし…
って俺は女子か!!!
「高尾?」
気づけば俺以外の全員が起立している。
そしていつまで経っても座りっぱなしの俺を不思議そうに見ていた。
「具合でも悪いか?」
心配そうに先生が聞いてくる。
そして俺は
「はい!!!」
元気いっぱいに頷いて教室を飛び出した。