神様のいたずら
「・・・わかりました。」

「お姉さんの気持ちはわかります・・・でも、チョコにも気持ちはあると思うんです。」

「え?わたし?」

わたしは、自分を指差す。

「・・・そうですね・・・もちろん、チョコちゃんがどういう気持ちでいるのか確認しないといけないですね・・・でも、今は聞けそうにないし、まださきのことですもんね・・・。」

紀代子は、拳を握る。

「ね、ねぇ、二人ともなんの話してるの?わたしの気持ちって、なんのこと?」

わたしは、二人を見つめる。

「なんでもないよ、チョコちゃん。」

そう言って、お姉ちゃんは笑う。

「な、なんでもないわけないっしょ。」

わたしは、小さく叫ぶ。

「・・・。」

神乃は、紀代子と、話している千代子をじっと見つめる。

ーわたしは、あなたのような人にチョコちゃんをお嫁にやりたいのですよ。ー
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