甘い甘い誘惑
仕方なく、王子様とコーヒーショップ
〈ティピカ〉に入った。


彼は、奥へと歩いて行った。


私も、後から着いていく。


彼が、席に着いたので、彼の向かいの席に
着いた。


彼は、メニューを見ていた。


あまりにも王子様が眩しすぎて、彼の指先を
眺めた。


王子様の手は、長くて、綺麗な指をしていた。


つい、私のは見とれてしまった。




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