甘い甘い誘惑
…、どれだけ時間が過ぎただろうか。


お互い抱き合ったまま、過ごした。


それは、心地よい温かさに包まれている
ようだった。


要さんは、

「ごめんね。
ずっと、会えなかったから、どうしても
我慢出来なくて、…、理性が、その~、
…、停止して…。」

頭を掻いて、照れていた。


「正直、痛かったけど、でも、でもね…。
要さんのこと、…す・好きでから…。」

恥ずかし過ぎて、顔を背ける。


要は、思いきり、『ぎゅっ』と私を抱き締め
私の耳元で、

「俺も優里のこと、好きすぎて、本当、
ヤバすぎ」

と囁かれる。


体全部が、熱くなった。


その後、家まで送ってくれたが、その夜は、
興奮覚めずに、一睡も出来ず、
朝が来てしまった。


眠たい目をこすりながら、
学校にたどり着いた。


















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