甘い甘い誘惑
シートベルトをしたと同時に車が動く。


要の方を向いて

「車、どうしたの?」

「バイトで貯めたお金で買ったんだ。
まあ、中古だけどね。
優里をびっくりさせるのに黙ってたんだ。
優里が、初めてだ乗るんだぜ!助手席。」


私は、思わずにやける。


要が、

「よしよし。」

と前を見た状態で、左手で、私の頭を
撫でてきた。













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