一途な彼は俺様モンスター
『転校生』という言葉に、クラス中はざわつく。





「転校生ってなんデスカ?」


バネちゃんが私に聞いてくる。




「新しいクラスメイトってこと」

「ヘェー」


転校生どんな子だろう…

きっと、お金持ちのお嬢様かなんかだよね。


この学校に来る生徒なんて、お金持ちに決まってるもん。

お金持ちじゃないのは、私くらいのもんだよね…





「紹介します!とっても素敵な人よ」


……………。



特に興味はなかったけど、やっぱり教室の前のドアを見てしまう。






ガラ…


理由はわからないけど、転校生は勝手に女の子だと思い込んでいた私。

多分うちの学校は男子よりも女子の人数の方が多いから、自然にそう思ってしまったとだと思う…

でも…







「キャー♡♡♡」

「かっこいい♪」

「超イケメン♥」



!!!!



教室に入って来たのは、男子の制服姿…

しかも…





「そ、空翔様!?」

「・・・・」


驚くバネちゃんと、言葉を失う私…


入ってきた転校生は、制服姿の空翔さんだった…





「黒井 空翔くんですよ♪あと半年間ですけど、仲良くしてくださいね」

「「はい」」


先生の言葉に、私以外のクラスメイトみんなが頷いて返事をする。




「ハーイ」


バネちゃんも返事をしてる。



私は驚いて、今だに声が出ない…





「黒井くん。皆さんに一言いいかしら?」

「はい」

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