一途な彼は俺様モンスター
そして、8月の上旬。




「やったー♪あがり!」

「うっそ~」

「クソ…バネのやつ強え」


車内でトランプをする、真由子さんたち。





「普通、車でトランプやるか?」

「ハハハ」


車を運転する空翔さんの隣に、私は座っていた。




今日は、待ちに待った海に行く日!

私たちは朝早く起きて、空翔さんの運転で海に向かっている。





「…もう水着着てんの?」

「!」


一瞬止まったが…






「着て・・ます…」


今着ているワンピースの下には、買ったばかりの水着を着ている。





「へえ…楽しみ」

「…しなくていいです」
















サザーン…

ザーーン……




「海デス~~~♪」

「こら!バネ羽をしまえ!」



海に到着すると、バネちゃんはモンスターの姿のまま…海に飛び出していく。

それを見て、楓雅さんが慌ててバネちゃんを追いかけた。




私も、初めての海に見とれてしまい…


目の前に広がる海と、

雲ひとつない空、

真っ白い砂浜と、

髪を揺らす海風…



これが海なんだ…
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