愛しい君~イジワル御曹司は派遣秘書を貪りたい~
「・・・・」

 げっ、高倉修造。

 彼は私の縁談相手だった男だ。

 爬虫類みたいな顔をしていて、見るのも嫌になる。

 生理的に受け付けない。

 でも、なんでここにいるの?

「俺の従姉はここの社長秘書の西園寺麗子。久々に会って愚痴を聞いてやるとお前の名前が出て来た。ラッキーだったよ。俺もお前を探してたんだ」

 どうやら私はお局に嵌められたらしい。

 あの時の彼女の笑いの意味がわかった。

 萌ちゃんは来ない。

 きっとあのチャットはお局に命令されて打ったのだろう。

 ドアの鍵だって、十中八九彼女の仕業だろう。

「・・・・」 

 高倉が一歩一歩私に近づいてくる。

 やだ気持ち悪い。

 こっちに来るな、この蛇男!
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